CL決勝T1回戦1stレグ ライプツィヒvsリヴァプール
スタメンは20-21シーズン CL決勝T1回戦1stレグ
ライプツィヒvsリヴァプールの試合レビューを書いていきます。
新型コロナウイルスの影響でイギリスからドイツへの渡航制限がかかり、ライプツィヒのホームゲームはドイツではなくハンガリーのスタジアムで行われました。
前々回王者でありながら、リヴァプールはリーグ戦3連敗という厳しい状況に立たされています。数日前のレスター戦では先制ゴールまでは従来の強さを取り戻したかのような見事なプレッシングと攻撃で順調に見えましたが、同点にされてからはプレス強度が落ち、精度の欠いたプレーによって逆転負けしました。どうにかして勝利し、プレー面とメンタル面で自信をつけて復調したい大事な1戦になりました。
スタメンはこうなりました。
ライプツィヒは3-1-4-2という攻撃的なシステムできました。リヴァプールはいつも通りの4-3-3でメンバーも前節のレスター戦と同じで挑みました。
【ビルドアップとプレス】
ライプツィヒは2トップの1人が相手アンカーのワイナルドゥムをマークし、もう1人がCBへプレスをかけていました。相手がSBへパスを出すとWBがプレスして奪いに行きます。中央はIHが相手IHをマークしているので、サイドにパスを出させてSBのところで奪うのが狙いであったと思います。
しかしリヴァプールはCBやSBから奪われる前に前線へロングボールを出したり、ロバートソンがCBと同じラインに降りることでビルドアップをサポートし、なかなかライプツィヒの狙い通りにはいきませんでした。
ライプツィヒのビルドアップではリヴァプールのWBへのコースを切りながらプレスする2WGとカンプニルをマークするフィルミーノに対して、3CBで数的優位を作って回しながらタイミングよく降りてくるザビッツァーとハイダラを経由してWBへパスを繋げてプレス回避をしようとしていました。
何度かWBのアンへリーニョに繋げることで、彼の精度の高いクロスからチャンスは作れていましたが、リヴァプールの早いプレスによって中盤で奪われてカウンターされることも暫しありました。
【高いDFライン】
ライプツィヒの攻撃時に印象的だったのが、DFラインがとても高かったことです。ボールが相手陣地ミドルゾーンにある時は、DFラインがセンターサークルよりも前に出ていました。つまりGK除いた全員がリヴァプール陣地でプレーしていたことになります。
ラインが高いことで選手間の距離が狭くなり、ボールを奪われても、すぐにプレスして再びボールを自分達のものにしやすくなっています。コンパクトになったことで、DFも攻撃に参加しやすくなり、CB中央のウパメカノはドリブルで持ち運んだり、中盤の位置まで上がることでパス回しに参加していました。
【勝敗を分けたミス】
最終的に試合の勝敗を分けたのはミスでした。互いにチャンスは作れていましたが(リヴァプールの方がチャンスは多かったが)なかなか決めきれない中で、ライプツィヒのバックパスがズレたのをいち早く反応したサラー が奪ってゴールが決まりました。2点目も同じようにミスから奪われての失点でした。
失点後ライプツィヒはポウルセンやファン・ヒチャンなどを入れて攻撃の枚数を増やしてアンへリーニョのクロスからチャンスを作ってはいましたが、一歩及ばず敗戦しました。
ホームとは言い難い中立地で挑んだことやリヴァプールのプレスの早さに苦戦したこともあり、敗れてしまったライプツィヒですが、チャンスも作れていたし、リヴァプールの調子が万全ではないので、2ndレグで逆転の可能性は十分にあると思います。
楽しみに2ndレグを待ちたいと思います。